そうこうしているうちに、すっかり日も暮れました。 しかし夜桜というのもまた一興。 |
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・・・ってまだ傘に夢中なのかこの人。
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まだ鯉に夢中の人もいました。 はとりさーん、エサやりすぎですよー。 |
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もはや誰も桜なんて見ちゃいない気がしますが とりあえず宴会はまだ続いています。 透「夜になると少し肌寒いですね・・・夾君、お寒くないですか?」 昼間からずっといい雰囲気の二人。 |
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紅野さんはまた一発芸(琵琶)を披露してました。 紅葉「わークレノすごぉーい!」 どこか物悲しい音色にうっとり聞き惚れる紅葉君。 |
紅葉「やっぱり音楽はステキよねっ! 慊人も何か始めてみたらどう? あ、太鼓なら慊人でも大丈夫だと思うの!」 慊人「・・・・・・・・・・・・・・・・」 百万ドルの笑顔で微妙に失礼な事を言ってみるもみっち。 |
紅葉「クレノの演奏会よかったよ!ボク感激しちゃった!」 紫呉「へぇ〜それは良かったねぇ」(黒い微笑み) 百万ドルの笑顔で無意識に火種を撒いているもみっち。 |
そしてこの人はまだマイワールド炸裂中。 綾女「はっはっはっ、どうだいこのパペット! |
さあて、もはや趣旨の見えなくなっているこの宴会ですが ここに来て一大イベント発生!スペシャルゲストの登場です! 謎の男「やあやあ、楽しそうなパーティーだね!」 ・・・なんか変なの来た!! |
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しかしせっかく有名人が来たというのに・・・ ぽつーん。 あのぅ、誰も来ないんですけど・・・・・・。 |
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彼の存在に気付いたのは近所の野良ウサギ一匹と。 | |
楽羅「あれー?あの人どっかで見たことある気がする。気のせいかな」 かろうじて楽羅ちゃんが茶をすすりながら不審に思い。 |
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春「あの車っていくらぐらいする?」 春君が彼の乗ってきた車に興味を示しただけでした。 どこら辺が有名人なのかご説明願いたいところです。 |
誰にも相手にされず、ちょっぴり寂しかったのか 近くにいた御当主にちょっかいを出し始めた有名人。 有名人「やあ、今晩はお嬢さん」 仮にも有名人を前に、このテンションの低さはさすが。 |
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有名人「お近づきの印にサインをあげましょう」 慊人「いらない」 当たり前だけどやっぱ興味無いみたいですね。 |
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しかしこの有名人、とんだ曲者でした。 単なる挨拶だけかと思いきや なんか動きが怪しくなってきたぞ。 |
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有名人「どうだね?今晩特別に私と素敵な夜を・・・」 慊人「・・・!!」 このセクハラ親父め。 |
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そしてついに神の逆鱗に触れました。 | |
バシーーーーン!! 猛烈ビンタが炸裂しました。 |
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慊人「気色悪い。消えろゲス」 彼女にかかれば有名人も下衆。 |
ビンタ喰らった有名人がむなしくトボトボと去って行った後 ようやく皆が彼の話題で盛り上がり始めました。(遅いよキミタチ) 春「さっきのアレ、先生の知り合い?」 存在すら認識されてなかったよ有名人。 |
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綾女「有名人と言えどボクの高貴なオーラとカリスマ性には 敵わなかったようだねっ!」 はとり「ああ、そうだな」 はとりさん、ついにツッコミ放棄。 |
素直に感動している人も一人だけいました。 透「私、本物の芸能人にお会いするのは初めてなのです! |
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慊人「ふん・・・あんな変態下衆男のどこがいいんだよ」 透「へ、変態下衆男ですか・・・!?」 そんな純粋な感動も粉々に粉砕する御当主☆ |
終始花見らしい事は何もなかったような気がしますが 気が付けばもう深夜1時をまわっています。 宴会もそろそろお開きにしましょう。 |
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楽羅「しーちゃん、そろそろ帰るね〜」 紫呉「ん?ああ、気をつけてね」 呑気に一人酒盛りを楽しんでいるように見えますが |
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なぜか背を向け合って飲んでいる彼ら。 彼等の間の溝は日本海溝より深いらしい そんな冷たい風が吹きすさぶ危険地帯を通り抜けて |
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続いてぞろぞろと家路につき始める皆さん。 紅葉「じゃ〜ねっ!また明日ね〜っ!」 |
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夾「ほら、さっさと帰るぞ」 透「は、はい!夾君、今日は楽しかったですね」 夾「ん?・・・まあな」 |
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本日大暴れだった綾女さんもやっとご帰宅です。 綾女「サラバだ諸君!明日また来てあげるよ」 こないでよ。 |
さて、皆が帰ってようやく静寂が訪れたのは深夜二時。 いつの間にか水浸しになっている床を掃除し始めた紅野さん。 (誰ですか壊した犯人は) 彼は本当によく働きます。きりきり働きます。 |
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慊人「・・・眠いんだけど」 紫呉「もう少し我慢して下さいね」 この人はほぼ丸一日飲んだくれてただけで体力限界らしい。 |
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紅野「ね、眠い!!」 こちらは猛烈に疲労がヤバそう! |
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一方慊人さん。眠気でフラフラになりながらも 彼女にはまだやるべき事があるのです。 フラフラの足取りで彼女が向かった先は 昼間二人で描いた絵画のところでした。 そして・・・・・・・ 紅野さんの力作を売り払っちゃった☆ あんた鬼だ。 |
そして満足したのか、そのまま桜の下でお眠りになられてしまいました。
紫呉「慊人さ〜ん、こんな所で寝たら風邪ひいちゃいますよ」
呼びかけられてもまったく起きる気配のない御当主ですが、
背後にもっと気になる物体が転がってますね。
過労で力尽きた紅野さんでした(爆) 本日働き詰めでしたからね。お疲れ様です。 |
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←桜の下で主の夢を見ているシグレ(犬)。 そうして、ようやく幕を閉じたこの宴会。 |
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