ここら辺で他の面々の様子も覗いてみましょうか。

春「ホットドッグおごってよ」
はとり「・・・紫呉に頼め」

はとりさんはフラリと一人で遊びに来ていた春君に捕まっていたり。

そして紅野さん。こちらは一人で人形劇に夢中だったり。
なんかもう全身から哀愁がほとばしってます。

せっかくのお祭りなのに不憫すぎだヨ!涙が止まんない。
そんな感じに濃い夏の一夜は更けてゆき・・・。

慊人「眠い。もう無理」

いよいよ体力の限界が迫っているらしい。
朝からずっと歩き回ってるので無理もないですが。

紫呉「帰る前にちょっと寄り道しません?」
慊人「まだ何かあるのかよ・・・」

しかしまだまだ帰さない紫呉さん。
今度は何を企んでるんでしょう。

慊人「どこまで連れて行く気?もう疲れた」
紫呉「いいトコロ」

さっさと帰りたがる御当主を引きずって向かった先は・・・?

紫呉「ほら、ここですよ」
慊人「・・・・・・なに、ここ?」

二人がやって来たのは人気のない古びた神社でした。

紫呉「この神社、ご利益があるって巷で有名なんですよ。
    せっかくですから祈っていきましょうよ」
慊人「祈る?馬鹿馬鹿しい・・・。そんな事して何の意味があるんだよ」

まあ、神が神に祈るっていうのも変な話ですしね(納得)

紫呉「いいじゃないですか。気分だけでも」

しぶしぶ祈り始めた慊人さんにちらりと目をやる紫呉さん。
彼女の願い事が気になるらしい。
気になるので聞いてみた。

紫呉「慊人さんは何をお願いしたんですか?」
慊人
「疲れたから早く休みたい」
紫呉「・・・切実なんですね」

もはやそれしか頭にないらしい。

慊人「・・・紫呉は?何をそんなに真剣に祈ってたんだよ」
紫呉「僕ですか?僕は
   慊人さんの胸が少しは成長しますようにって
慊人「・・・・・・・・・・・」

アンタ、 な ん て 事 を … !

慊人「・・・・・・・・・・・・・・・っ」
紫呉「嫌だなぁ、ジョーダンですってば」

こら、冗談通じない人に冗談言うの禁止!
ほらほら、
なんかマジで打ちのめされてるじゃないですか。

というわけで夏祭りデートは紫呉さんの完全勝利!(勝ってどうする)
好きな子イジメは彼の生き甲斐なのです。あきらめましょう。(チーン)

紫呉「さて、じゃ、そろそろ帰るとしましょうか」(←反省の色ナシ)

超マイペースな彼に終始振り回されっ放しだった御当主は
なんだかすっかり肩を落として肉体的にも精神的にも限界っぽいですが
果たして夏の素敵な思い出になってくれたでしょうか。(自信ない)


そんなこんなで波乱の夏祭りデートは無事(?)終わり帰宅後。

疲れ果てた慊人さんがヨロヨロと自室に戻ると
やはり彼女の部屋にお面屋で買った貢物が設置済みでした(笑)
どうやらこの人形の中に例のアンテナが仕込まれているらしい。

慊人「・・・・・・・・・・・・」

キョロキョロと辺りを見回して誰も見ていない事を確認すると
こっそりとアンテナを装着してみた御当主

実はちょっと気になっていたらしい(笑)

 

しかも外すの忘れてるし。

紅野「あ、慊人・・・お祭り楽しかったかい?」
慊人「・・・・・・別に。疲れただけだ」
紅野「そう・・・」(動揺)

ツッコむべきなのかそっとしておくべきなのか真剣に悩む紅野氏。
食事も喉を通りません。

その夜に発生した謎の火災時にも
現場にはメルヘンアンテナ装着した容疑者の姿がありました。

しかも容疑者、とっても冷静。

テレビを見るときも。

慊人「・・・・・」
はとり「・・・・・」

漂う違和感。

犬と戯れる時も。

慊人「お手」

思わず腰が引けてる犬。

そしてお風呂タイム中も。

慊人「・・・・・・・ふぅ」

・・・なんか変な絵(笑)

あげく寝る時まで。

紫呉「これ、寝てる間に刺さらないかなぁ」

朝になったら誰かそっと教えてあげて下さい。



  

 

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