あるのどかな昼下がりのお話です。
屋上に設置されたブランコで仲良く談笑中のチビ慊人と子紫呉。
紫呉「慊人さん、ブランコ好きでしょう?」
慊人「うん、好き」
紫呉「それなら公園にでも行ってみませんか?
今日は天気もいいですし、公園なら遊具もたくさんありますよ」
慊人「ん〜・・・父様も一緒なら行く」
紫呉「・・・・・・・・」
外に連れ出そうと誘ってみた子紫呉ですが微妙に思惑外れのようです。
とはいえ、まだ一度も一緒におでかけした事がないこの二人。
ちょっぴり浮かれ気分です。(プレイヤーが)
さあて、そうとなればまずはお着替えですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
え、え〜っと(汗)、言いたい事はたくさんありますがとりあえず・・・
公園で遊ぶにはかなり無理のあるファッションですね。
慊人「・・・・紫呉、この服重い」 紫呉「え〜、とってもお似合いですよ。 それにとってもモエ」 慊人「もえ?」 紫呉「褒め言葉ですよ」 こらこら、変なこと教えないで下さい。 |
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慊人「分かった、じゃあこれで行く」 紫呉「そうですか、それは良かった」 むぎゅ〜〜。 |
と、いうわけで。
近所で一番大きな公園へ遊びにやって来たチビ慊人たち。
チビ慊ちゃんのご要望により父様も一緒です。
なんか余計な人も2名ほど付いてきてますが無視の方向でいきましょう(え
紫呉「いい?変な男について行っちゃだめですよ」 慊人「・・・・・・・・・・・・・」 それなら目の前のこの男には |
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そんな悩めるチビ慊人から紫呉さんに なにやらお願いがあるようですよ。 慊人「ねぇ紫呉、犬になって」 紫呉「・・・犬?どうしてですか?」 慊人「僕、犬の散歩してみたい」 紫呉「・・・・・・・」 もしかして紫呉さんのポジションって飼い犬か? 紫呉「・・・それはまた次の機会にしましょうか」 |
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そしてこちらにも盛り上がっている(?)人達が。 楝「晶さん、向こうで一緒にコーヒーでも飲みましょうよ」 なんだかデート気分のようですね。 |
晶「ごめんね、コーヒーは苦手なんだ。 渋い日本茶とか抹茶なら好きなんだけど」 楝「晶さん・・・」 微妙に噛みあわないこの夫婦。 |
というわけで一人でコーヒーをすする楝さん。 楝「・・・・・・・・・・晶さん・・・」 それにしても黒ずくめの彼女。 |
そしてこの人はというと・・・・。 お局「こうしていると娘時代を思い出すわ・・・」 放置しましょう。(キッパリ) |
さてさて、初めて公園にやって来たチビ慊人。 すべてが物珍しいであろう場所で最初にした事はというと。 慊人「うわ、この犬かっこ悪い」 紫呉さんと一緒に犬の像にダメ出し。 |
そして父様のところにまっしぐら。 慊人「父様、抱っこして」 初めての外出でちょっぴり緊張気味? |
晶「見てごらん慊人、水がキラキラして綺麗だね」 そして父様と噴水観察。 |
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と、噴水に夢中のチビ慊ちゃんを 遊びに来ていたちびっこが凝視していました。 子供「(わぁ・・・すごい服)」 公園での注目度はナンバー1のようです。 |
そんな噴水観察にいそしむ父娘二人の間へ ずかずか割ってはいる楝さん。 楝「晶さん、一緒に散歩に行きましょう。 チビ慊人、無念。 |
可哀想に、追っ払われてしまったチビ慊ちゃん。出直しです。 それにしても、お花畑とチビ慊人。いい絵ですね〜! 天使光臨!まるで地上に舞い降りた天使のよう・・・! 慊人「あの女・・・邪魔するならメッタメタのギッタギタにしてやる」 黙ってればね。毒舌ロリータ、略して毒ロリ。 |
そんな毒ロリちび慊ちゃんが なんと公園の隅でオウムを発見しました。誰かのペット? 慊人「鳥だ・・・紅野も一緒に来ればよかったのに」 だめだめ、そんな事したら紫呉さんが怖いから! |
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案の定、ゲージの中の鳥に睨みを利かせる紫呉少年。 紫呉「・・・・・・気に入らないなぁ」 こんな可愛らしい小鳥たちを相手に |
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そしてオウムに夢中のチビ慊ちゃんは 嫌なの(お局)に見つかったようです。 お局「まあ!いけませんよ慊人さん! 変な言葉覚えさせないでください。 |
慊人「あ〜つまんない」 せっかくの初外出なのに、なんだかいじけ気味。 |
そしてここにも変な事を企んでる人が。 楝「いい?『晶さんは私のもの』。さあ、言ってご覧なさい」 オウム相手にマジギレです。 |
一方やっと遊具に興味を示したチビ慊人。 なんだか鬱憤をぶつけるかのごとく もの凄い勢いで木馬を揺らしています。 紫呉「あんまり激しく揺らすと危ないですよ」 活動レベルがどん底で低いくせに |
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慊人「・・・!?」 ぼてっ |
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慊人「こ、腰が・・・」 腰を強打した様子。 慊人「くっ・・・覚えてろよ」 木馬相手に捨てゼリフを吐くチビ慊ちゃん。 |
しかも拗ねちゃいました。 慊人「・・・・もう帰る」 |
紫呉さんになだめられてようやく気を取り直した様子。 次の遊具、ジャングルジムへ向かいます。 慊人「・・・こんな子供だましつまらない」 大変お子様らしからぬセリフを吐きつつ |
クマがいました。 ある〜日♪森の中♪クマさんに♪出会〜った♪ (BGM:森のクマさん) |
慊人「・・・・・・・・・・・・・・」 初めて見るクマ(しかもピンク)に興味深々。 |
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慊人「わああああああああっ」 モモ「きゃーーーーーーーーーーっ」 挨拶もなしにいきなり脅かしてみるチビ慊ちゃん。 |
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モモ「いきなり何するの!?」 慊人「・・・・・・・・・・別に」 どうやら友達になりたいらしい。(そうなのか?) |
慊人「おまえクマなの?」 モモ「うん、クマだよー。がお〜」 残念ながらこのクマ、 |
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慊人「ふーん、でもクマはバカだから 十二支達の仲間には入れてやんないよ」 モモ「へぇ〜そうなんだぁ」 いきなり上からものを言うチビあっきー。 |
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とりあえずは近場にあった木馬に揺られつつ 友情を深めてみる一人と一匹。 しかし先程の衝撃落下のトラウマも冷めやらぬうちに 全力で木馬を揺らしているちび慊ちゃん。 意外なところでタフなようです。 ( |
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そして悲劇は繰り返される。 ぼてっ 慊人「うっ・・・背中・・・っ」 やっぱり落下。そして今後は背中がヤバイらしい。 |
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「見たなコノヤロー」とばかりに クマを無言でボコボコにするチビ慊ちゃん。 モモ「い、いたい!たすけてー」 クマ、サンドバック状態。 |
モモ「痛いよ!何するのー!?」 慊人「ふん」(つーん) 抗議するクマにこの態度。 |
ひとしきりクマいびりを楽しんだ後は 遠くから見守っていた紫呉さんに報告です。 慊人「ねぇねぇ紫呉、向こうに変なクマがいるよ」 遊んだというよりタコ殴りにしただけです。 |
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紫呉「そうですか、でもそろそろ日も暮れて来ましたし クマにさらわれないうちに帰りましょうか」 慊人「え〜もっとクマと遊びたい」 まだクマをいびり足りないらしい。 |
紫呉「また今度連れてきてあげますから」 慊人「ほんと?」 紫呉「本当ですよ」 むぎゅ〜〜〜〜〜。 |
そんなわけで楽しい初めてのおでかけは終了・・・。
送迎バスに乗り込んで草摩の屋敷へ帰ってきました。が。
帰宅直後になぜかお局が撃沈。
しかも発車直前のバスの真ん前で。
なぜか体力の限界に達していたらしいですよ。
一体今日一日何をやっていたんだ。
紫呉「今日は楽しかったですか?」
慊人「うん、楽しかったよ」
皆がお局を爽やかにスルーする中、
運転手さんだけが必死にクラクションを鳴らしていますが
むしろそのまま思いっきりアクセル踏んで下さ(略)
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