季節は夏。蒸し暑い日が続いたある日の事でした。

紫呉「慊人さん、ちょっとご相談したい事があるんですけど・・・」

なにやら意味深な笑みを浮かべて部屋に入ってきた紫呉さん。
この時点ですでに
波乱の予感が沸々と。(早っ

慊人「嫌だ」(キッパリ)
紫呉「まだなーんにも言ってないでしょう」
慊人「どうせお前の相談なんてロクな事じゃないだろ」
紫呉「あはは、信用ないんですねぇ」

さすが、よく分かっていらっしゃる(笑) ごもっともです。

紫呉「慊人さんにとっても悪い話じゃないと思いますよ。
    ちょっと付き合ってもらいたい場所があるんです。如何です?」
慊人「・・・嫌、お前と出歩くと疲れる」(←経験談)

御当主、やっぱり何か学習しちゃってます。
大抵は変な服着せられて引きずり回されるので無理もありません。

紫呉「いいじゃないですか、どうせ暇なんでしょ?」
慊人「・・・・・・・・・・・・・」(←どうせ暇人)

紫呉「よし、そうと決まれば善は急げ、ですね」
慊人「待てよ、誰も行くなんて言ってない」
紫呉「あー、その前に準備準備」
慊人「だから僕は行くなんて一言も言ってな・・・」
紫呉「さ、こっちですよ」(←聞く耳なし)
慊人「人の話を聞けっ!!(怒)」

さすが紫呉さん、超マイペース☆
人の話まったく聞いてねぇ!


そんなわけでして、かなり強引に外出(行き先不明)が決まった二人。
一体どこへ連れて行く気なのか?という疑問はとりあえず後回しで
恒例の衣装合わせタイムですよ〜!さあて今回のお出かけ衣装は・・・!?

慊人「なんだよこれは・・・」
紫呉「良く似合ってますよ」

なんと今回紫呉さんが用意したのは、
鮮やかなブルーにカラフルな蝶柄模様の浴衣…!

慊人「・・・こんな派手な色、嫌い。
    なんでコレに着替える必要があるんだよ」
紫呉「その方が都合がいいんですよ。少々混み合う場所なのでね。
   
 貴女が迷子になってもすぐ見つけられるように
慊人「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

サラリと失礼な事言ってる紫呉さん。

慊人「そうやってすぐ人を馬鹿にして・・・っ!!」
紫呉「いたた、冗談ですってば、ジョーダン」

やっぱり殴られた。
※ 冗談が通じる相手ではありません。

出かける前からこれじゃ先が思いやられます。(ため息)

イライラの収まらない慊人さんをなんとか宥めて、いざ出発。

慊人「どこに連れて行く気だよ・・・」
紫呉「それは着いてからのお楽しみって事で」

紫呉「じゃはーさん、ちょっと出かけて来るね」
はとり「あんまり遅くまで連れ回すなよ」

ちょうど庭で郵便受けを覗いていたはとりさんが見送ってくれました。

さーて、この先一体どんな波乱が彼らを待ち受けているのやら・・・
不安と不安でいっぱいです。
・・・あ、間違った。期待と
不安でいっぱいです(爆)

 

さてさて、問答無用で送迎バスに乗せられ数十分後。
目的地に到着〜!

紫呉「さて到着しましたよ」
慊人「なんだよここ・・・」

二人がやってきた場所はというと・・・。

じゃーん!
そうです、
夏祭りです!夏に浴衣で出かける場所といえばもちろんお祭りでしょう!
(この日記を製作している今現在が秋である事はツッコミ禁止(笑))

普段は何かとドロドログシャグシャな関係の彼らですがこれは仲を深める絶好のチャンス!
今日は普通の恋人同士のように楽しんで、素敵な夏の思い出を作って頂きましょう〜!


しかし困った事に慊人さんはあまり乗り気じゃない様子。

紫呉「結構賑わってますねぇ」
慊人「人ごみは嫌い」(←超インドア派)
はとり「たしかに人が多すぎるな」

・・・って ちょっと待て最後の人。

紫呉「あれー?はーさんも来てたの?」
はとり「ああ・・・まあな」

先程爽やかに見送ってくれた貴方は幻デスカ?
ていうか同じバスかよ。

はとり「いいか慊人、くれぐれも風邪をひくなよ」
紫呉「心配性だねぇ、はーさんは」

はとりさん、それをわざわざ言いに来たの・・・?
暇だな、おい。

はとり「(また寝込まれたら面倒だからな・・・)」

主治医も大変なんデス。

はとり「変なものは食べるなよ。腹を壊すぞ」
慊人「・・・・・・・・」

忠告の内容が幼児向けなのは気のせいでしょうか。

はとり「それと、怪しい男には気を付けろ」
慊人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

まだまだ続く、はとりさんのご忠告。
ところでどうしてフキダシがなんでしょうね。
・・・
怪しい男=紫呉さんの隠喩?

案の定、何か言いたげな視線を友人に投げかけるはとりさん。

紫呉「やだはーさん、そんなに熱く見つめないでよ」
はとり「そんなに腹を開けて欲しいなら開けてやるぞ」

と、ここで彼らに近づいてくる人物が。

利津「あ・・・っ!こ、こんにちは!皆さんお揃いで・・・」

祭り会場でも一際目立ってる(むしろ浮いてる)りっちゃんでした。

りっちゃんが近づいてきた途端、サッと背中を向ける男二人。
実に分かりやすい反応です(笑)

利津「お祭りってなんだかワクワクしちゃいますよね!」
    私なんて昨日からずっと浮かれっぱなしで・・・」
慊人「お前なんかと一緒にするな」
利津「ひぃぃぃっ!ごめんなさいぃぃぃぃぃぃーー!!!!」

御当主、容赦なく斬り捨てちゃった。

紫呉「君も相変わらずだよねぇ」
利津「相変わらずでごめんなさいぃぃぃぃぃーーっっ!!!」

そして微妙にりっちゃんを刺激して遊んでいる紫呉さん。(←鬼)
派手に響き渡る絶叫できっと周囲の視線も浴びまくり☆

慊人さんはりっちゃんの規格外のテンションにイライラですが
はとりさんは他人のフリをしてやり過ごそうとしています(コラ)

 

さて、未だ絶叫中のりっちゃんははとりさんに任せておくとして(酷っ
さっそく屋台巡り開始です。

紫呉「何か面白そうなものはありませんかねぇ」

慊人さんは祭りが物珍しいのか、キョロキョロと落ち着かない様子。

紫呉「あ、バナナの皮が落ちてますよ。滑って転ばないで下さいね」
慊人「滑るわけないだろ・・・(怒)」

そんな、リアルにバナナの皮で滑って転んでくれる人なんて
おそらく紅野さんくらいだと思われます。(
参考資料

会場の一角では謎のおじさんが
変な人形劇(?)を披露していたりと
お祭りムードが盛り上がっております。

紫呉「へぇ、なかなか・・・」
慊人「くだらない。何浮かれてるのコイツ」
おっさん「・・・・・・・・・・・・・」

一般人にも容赦ナシ(苦笑)

紫呉「タコ風船でも買ってあげましょうか?」
慊人「・・・欲しいなら自分の分を買えばいいだろ」

早速モノで釣ろうとする紫呉さん。(しかも安い!)
これまでも何度となく風船で御当主を釣ろうとしている彼ですが
単にからかってるだけなのか
本気でこれで釣れると思っているのか判断しかねます。

祭りらしく金魚すくいに挑戦してみることに。
これぞ夏の風物詩!祭りの定番中の定番ですね〜。

慊人「魚なんか捕まえて何が楽しいの?」
紫呉「まぁそう仰らず。こういう遊びは風流を楽しむものですよ」
慊人「ふん・・・こんなちっぽけな魚よりイルカの方がいい」

イルカってあんた。ぶっ飛びすぎ!

紫呉「イルカすくいですか・・・それはちょっと難儀ですねぇ。
    第一この水オケに入りませんし」
慊人「・・・・・・」

紫呉さん、たぶん問題はそこじゃないと思う。

金魚すくいにも早々に飽きてしまった二人。

紫呉「そろそろお腹空いたでしょう?何か食べましょうか」

そうそう、祭りといえばやっぱりそれっぽい食べ物!
リンゴ飴や焼き鳥など数々の食べ物屋台巡りが楽しみの一つですよね!

紫呉「タコ焼きだそうですよ。どうです?」
慊人「勝手に食べれば?」

慊人さんあんまり興味なさそう。

しばらく歩くと、焼きソバとお好み焼きの屋台発見!
これも定番ですね。う〜ん美味しそう。

紫呉「祭りといえばやっぱりコレだよねぇ〜」
慊人「僕はそういうの嫌い」

速攻で却下。

紫呉「じゃあ夏らしくカキ氷でも食べます?」
慊人「好きじゃない」

これもダメ。

とりあえずお腹が空いたので、あめ細工を二つ購入〜。
飴で腹ごしらえをしつつ、しばらく歩くと甘い香りの漂う一角へ。
どうやら綿菓子屋さんみたいですね〜。

すると、ここまで徹底してノーリアクションだった慊人さんが
立ち止まって綿菓子をじーっと見てます。
見つめています。

分かりやすすぎる御当主(笑)

というわけで綿菓子購入。
仲良く向かい合って綿菓子を食べる二人。
なかなか微笑ましい光景ですね〜
珍しく

紫呉「甘いですね」
慊人「・・・・・・・・・」

それにしてもアメ細工と綿菓子じゃお腹空きそうだ。

その頃はとりさんはというと・・・
美味しそうにポップコーンを頬張っておりました。
彼も久々の息抜きを楽しんでいる様子。

しかしそれにしても祭りに白衣ってどうなのよ
ヘタしたらただのコスプレの人ですよ。

そしてりっちゃんはというと・・・

利津「罪深い私などがお祭りに来てごめんなさいぃぃぃーっ!
    浮かれてしまってごめんなさいぃぃぃーーっ!!
    ああっ、どうか私に天罰を・・・っ!!!」

オウム「ゴメンナサイー」

屋台のオウム相手に懺悔中でした。
元気そうで何よりです(オイ



        

 

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